
IBMによる、小型のコンピュータシステムを発売する初期の試みの1つが、1978年に発売された「IBM 5110 Computing System」だ。
5110は、総勘定元帳や買掛金勘定などの一般的な処理を自動化する用途向けに設計されていた。またプログラミングし直すことで、経営陣が売り上げの分析やリソースのスケジューリング、在庫管理費の削減、成長戦略の計画などに利用できるレポートを作成することもできた。
5110はCPU、キーボード、1024文字の表示画面を内蔵したデスクトップユニットで、単体で50ポンド(約22.7kg)の重量があった。
搭載メモリは16~64Kバイトで、テープカートリッジ1本で最大20万4000バイト、ディスケットには120万バイトのデータを保存できた。