
「System/23 Datamaster」は、IBMのGeneral Systems Divisionから1981年7月に発表された。これは「IBM PC」発表のわずか1カ月前のことだった。
Datamasterは、テキストモードのCRTディスプレイ、キーボード、8インチフロッピーディスクドライブなどが内蔵された、オールインワン型コンピュータだ。
8ビットのIntel 8085プロセッサと256KバイトのRAMが搭載されていたほか、BASICインタプリタも内蔵されていた。
Datamasterの目的は、専門家がいなくても運用できるコンピュータを提供することで、初心者ユーザーの使用を前提として設計されていた。
プリンタは2種類から選択でき、会計ソフトとワープロソフトが付属していた。このコンピュータに毎秒80文字出力できるプリンタがついた、フル機能のデータ処理セットの価格は9830ドルで、IBMによれば、これは「当時もっとも安価なソリューション」だった。