エレクトロケミカル材料メーカーのナミックス(新潟市)は、基幹系特化型IaaSを2018年4月から運用させる。伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が10月5日に発表した。
ナミックスは1947年に設立されたエレクトロケミカル材料メーカー。2017年3月末現在の従業員数は531人、売上高は264億円。電子部品の製造に必要なエレクトロケミカル材料の研究や開発、製造、販売を手掛け、電子部品における導電・絶縁技術に強みを持つ。
アメリカやドイツ、シンガポール、韓国、中国、台湾に拠点があり、売り上げの70%を海外ビジネスが占めるグローバル企業。2014年には経済産業省が主催する“グローバルニッチトップ(GNT)”企業100選の電気・電子部門に選定されている。
同社ではビジネスのグローバル化に対応するため、基幹系システムにSAP製アプリケーションを活用しているが、今回それをクラウド化すべく、クラウド基盤として基幹系特化型IaaS「CUVICmc2」を採用した。CUVICmc2は、パフォーマンスに対する保証、高いセキュリティ、実使用量に応じた従量課金を特徴としている。
ナミックスは、CUVICmc2の採用で海外顧客から要望される災害復旧(DR)強化への対応、ITインフラ更新のコスト削減や業務負荷の軽減を目指す。SAPの管理業務を対象としたCUVICmc2の運用サ-ビスをあわせて利用することで基幹システム運用の効率化を図っていく。