Intelは米国時間10月10日、研究パートナーであるQuTechとの量子コンピューティングの共同研究を進めるなかで、17キュービット(量子ビット)を搭載したチップのパッケージ化に成功したと発表した。
IBMは5月に、17キュービットを搭載したプロセッサのプロトタイプを作成したと発表している。その一方でIntelも、プロセッサの集積度を高める努力を続けている。量子コンピュータを用いることで、従来のコンピュータでは扱えなかった問題が解決できるようになる。というのも、量子コンピュータは複数の状態を単一の量子ビット上に重ね合わせて保持させることができるため、2進数の演算処理を1つずつ実行する従来のプロセッサに比べると演算速度を飛躍的に高められるためだ。
量子ビットは極めて不安定で、ノイズの影響を受けやすいため、それらを均一化かつ安定化させるためには、20ミリケルビン(20mK)という極低温状態を作り出す必要がある。Intelは量子コンピュータに向けた実践的なアプローチを選択し、パッケージと素材に注力している。
17キュービットを搭載した同社のテスト用チップでは、信頼性を向上させるアーキテクチャが採用されている。また、プロセッサのパッケージ化を考慮した、スケーラビリティの高い内部接続構成と設計も採用されている。なお、このプロセッサのサイズは25セント硬貨(直径は24.26mm)ほどの大きさで、パッケージは50セント硬貨(直径は30.61mm)ほどの大きさとなっている。
QuTechは現在、完全な量子コンピュータ一式を開発するという最終目的に向けて、量子ワークロードのシミュレーションを行っている。またIntelは、単一プロセッサ上に49キュービットを搭載するという目標を掲げている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。