Microsoftが、「Windows 10 Fall Creators Update SDK」をリリースしている。開発者は、米国時間10月17日にリリースが予定されている「Windows 10」の4番目のメジャーアップデートとなるFall Creators Updateで使えるアプリを開発できるようになった。
新しいSDKで導入されるツールによって、Microsoftの「Mixed Reality」向けアプリの開発が可能になるほか、アプリに最新の機能を持たせることが簡単になり、Microsoftの新しいデザインシステム「Fluent Design System」の利用や、「Android」や「iOS」からWindows搭載PCへのアプリ接続も可能になる。
「Fall Creators Update SDK」はこれまで、「Windows Insiders Program」に登録している開発者に提供されていたが、今後はすべての開発者が利用できる。
Microsoftによると、アクティブなWindows 10搭載デバイスは月間5億台を超え、デバイスの80%は1年以内に最新バージョンのWindows 10に更新しているという。「Fall Creators Update」は、「November Update」「Anniversary Update」「Creators Update」に続く、2015年以降で4番目となるWindows 10のメジャーアップデートだ。
17日のFall Creators Updateリリースと同時に、MR(複合現実)やAR(拡張現実)、VR(仮想現実)用ヘッドセットも、Acer、Dell、HP、Lenovo、サムスンなど、Microsoftのパートナー数社から同日発売される。
Microsoftは、「Windows 10 Mobile」について、新機能は追加しないことを明らかにしたが、「Project Rome」や、以前「Office 365」の統合APIとして知られていた「Microsoft Graph」を通じて、モバイル化が進む世界でWindowsを引き続き意義のあるものにしていく計画だ。
2017年に入って、Microsoftはこれらの技術によって、中断したところを記憶し、「Cortana」がWindowsやiOS、Android端末間でアプリや文書、ウェブサイトを同じ状態で引き渡す「Pick Up Where You Left Off」機能を披露した。
Microsoftは10月11日、Microsoft GraphとProject Romeによって「デバイスの交替」や「アクティビティフィード」が可能になると述べた。
「デバイスの交替により、顧客は今していることを別のデバイスで続けることができ、アクティビティフィードにより、過去に行っていた活動を再開し、今または将来それを継続できる」とMicrosoftは説明している。
開発者は、リモートシステムAPIやリモートセッションAPIにもアクセスでき、Windows 10のアプリケーションがWindowsやAndroid、iOSというOSの垣根を越えてユーザーの端末とやりとりできる。
「Fall Creators Update SDK」には、アプリケーションの更新を簡略化するために、「Visual Studio 2017」のバージョン15.4で利用できる新しいWindowsアプリケーションプロジェクトもある。
提供:ZDNet/CNET
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。