デロイト トーマツ コンサルティングと監査法人トーマツは10月11日、「品質アナリティクスソリューション(QAS)」の本格提供を開始しした。
同ソリューションは、リコールによる製品回収などのリスクを回避することを目的にしており、ビッグデータ解析技術を活用し、さまざまな市場品質情報から、優先度の高い問題を検知、開発・製造部門へフィードバックし、バリューチェーン全体の品質強化を支援する。
品質アナリティクスソリューション(QAS)のアプローチと3つの機能
ディーラーからの保証依頼、クレーム、整備報告などのテキストデータ含む大量データをビッグデータ解析技術により分析し、重大な品質問題につながる予兆を捉える。問題が顕在化する前の段階で潜在的な品質問題を自動的に検出するため、早期の原因調査・分析および品質対策が開始可能となり、大幅な品質コストの削減が期待できる。また、IoTデータを取り込めば、問題発生を予測、予防保全への活用も期待できるという。
具体的な機能として、「データ統合機能」「アナリティクス分析機能」「可視化機能」の3つがある。
「データ統合機能」は、市場品質情報、社内不具合情報などの複数のデータソースから構造化・非構造化データを収集・統合する。「アナリティクス分析機能」は、各企業の情報管理レベルや品質保証業務要件に基づいた複数の分析手法を組み合わせた分析モデルを構築し、構造化・非構造化データの相関分析を実施することにより潜在的な品質問題を検出する。「可視化機能」は、アナリティクス分析結果から得られた高優先度の品質問題に対するスコア・警告を表示するダッシュボードを提供する。