さて、ここからは導入事例の紹介に移ろう。三菱ふそうトラック・バスは「ビジネス・業界(の慣習)を破壊し、新たな価値を作り出す」(三菱ふそうトラック・バス Head of IT Trucks Asia FUSO&DICV CIO Lutz Beck氏)ため、ビックデータを活用したデジタルトランスフォーメーション(変革)を実施している。
車両のデータセンサから取得したデータと周辺データを組み合わせ、顧客需要に基づいた情報サービス「Truckonnect」をAzure HDInsightと、ホートンワークスジャパンのプロフェッショナルサービスで提供してきた。データの統合は同社も抱えていたサイロ化問題の解決やデータ管理コストの削減に至っている。「生活の一部だった自動車も5〜10年経てば1つのデバイスになると思う。だからこそ、天気や渋滞情報といった付加価値をサービスにすればよい」(Beck氏)。今後についても、更なる価値を生み出し、社会貢献の実現につながるという確固たる自信を持っていると語るBeck氏は、「我々はリソースの4割をR&Dに投資し、デジタル変革を加速させる」と述べ、自社の変革を推し進めている。
三菱ふそうトラック・バス Head of IT Trucks Asia FUSO&DICV CIO Lutz Beck氏