A10ネットワークスは、分散型サービス妨害(DDoS)攻撃の最新トレンドに関する調査結果を発表した。
これによると、2017年の直近の調査で50Gbps以上のDDoS攻撃を受けた企業は、2015年の4倍以上に増加していることが分かった。2015年のデータでは、わずか10%の回答者が50Gbps以上の攻撃を受けたと答えていたが、今回の調査では42%の回答者が50Gbps以上の攻撃に遭遇しているという。
DDoS攻撃の平均サイズと回数
また、2015年に行われた同様の調査では、1Tbps以上の攻撃を受けたという回答者はいほとんどいなかったが、今回調査した回答者のうち2%は、自社が直面しているDDoS攻撃の平均サイズが1Tbps以上であると答えている。
DDoS攻撃の対象については、ファイアウォールやルータなどのネットワーク層に対するものだったと回答したのは29%。それ以外には、アプリケーションやサーバを対象とするアプリケーション層への攻撃(25%)、接続帯域幅を対象とするネットワークボリューム攻撃(25%)、DNSやCGNATなどのサービスに対するインフラストラクチャサービス攻撃(21%)となっている。
DDoS攻撃の対象階層
DDoS攻撃によるダウンタイムについては、平均36時間以上だったと回答したのは3%で、2015年の17%から大幅に減少している。また、32%はダウンタイムの平均が3〜6時間だったと回答し、2015年に比べて1%減少している。
DDoS攻撃を受けた際のダウンタイム比較