NEC、IoTシステムのエッジ層やデバイス層を保護--データ発生源から暗号化

NO BUDGET

2017-10-19 07:30

 NECは10月12日、モノのインターネット(IoT)システムのエッジ層やデバイス層を保護する2種類のソフトウェアを発表した。

 1つ目の「SecureWare/Credential Lifecycle Manager」は、エッジやデバイスが分散配置されているIoTシステムにおいて、不正な接続を防ぐための相互認証および暗号化に必要な、デバイスID、暗号鍵(公開鍵/共通鍵)、電子証明書を作成、管理する。エッジやデバイスに対する暗号鍵や電子証明書の管理・設定工数を削減するほか、専門技術がなくても容易に管理、設定できるとしている。

 2つ目の「軽量暗号 開発キット」は、独自の暗号化技術「TWINE」と認証暗号方式「OTR」を活用し、センサのようにCPUやメモリなどのリソースが限られたデバイスでも、暗号化や改ざん検知の機能を高速に動作させることが可能だ。

 センサに組み込めばデータの発生源から暗号化することが可能になり、データや制御命令の改ざん検知も同時に処理することで、データ収集やデバイス制御の信頼性を確保できる。SecureWare/Credential Lifecycle Managerと連携することで、暗号鍵をリモートから安全に更新でき、安全性を高められるとしている。

 SecureWare/Credential Lifecycle Managerは、10月31日から提供開始で税別価格は50万円から。軽量暗号 開発キットは10月12日の提供開始で同5万円から。販売目標は今後3年間で10億円。

IoT向けセキュリティ対策における3つの注力技術領域と対応製品
IoT向けセキュリティ対策における3つの注力技術領域と対応製品(出典:NEC)

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  3. セキュリティ

    クラウドセキュリティ管理導入による投資収益率(ROI)は264%--米フォレスター調査レポート

  4. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

  5. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]