IBMは米国時間10月17日、2017会計年度第3四半期決算(9月30日締め)を発表した。新しい「IBM z Systems」メインフレームの販売に加えて、クラウド事業やコグニティブコンピューティング事業が好調だった。
第3四半期の売上高は前年同期比1%減の192億ドル、非GAAPベースの1株あたり利益は3.30ドルだった。GAAPベースの1株あたり利益は2.92ドルだった。
アナリストらは売上高を186億ドル、非GAAPベースの1株あたり利益を3.28ドルと予想していた。また、アナリストらは同社の利益の質に注目するだろうと見込まれていた。
しかし最も注目されたのは、同社の定番商品であるメインフレームの販売が好調だったために売上高が予想を上回った点だった。最新のz Systemsは、セキュリティが強化され、移送中のデータを暗号化するようになっている。データ漏えい事件が頻発するなか、IBMはこの特長によって新たな市場機会を見出している。同製品の売上高が前年同期比64%増となったことから考えて、顧客が興味を示しているのは明らかだ。
また、「戦略的必須事項」の売上高が全体の45%を占めた。アズ・ア・サービスの年間ランレートは94億ドルだった。
通期の見通しについて、IBMは非GAAPベースの利益が1株あたり13.80ドル以上になるとみている。
その他の主な業績は以下の通り。
- コグニティブソリューション事業の売上高は前年同期比4%増の44億ドル。
- グローバルビジネスサービス(コンサルティングなど)事業の売上高は2%減の41億ドル。
- テクノロジサービス&クラウドプラットフォーム事業の売上高は3%減。
- システム事業の売上高は10%増の17億ドル。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。