調査

AIやロボティクス、IoT、ARなどが世界ICT投資を加速--IDC予測

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2017-10-19 11:12

 IDCは米国時間10月18日、世界のICT市場に関する調査結果を発表した。それによると、IoTやロボティクス、人工知能(AI)、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)といった分野のテクノロジが、世界のICT投資を加速させていくという。

 ここでいうICT投資には、従来型のIT支出だけでなく、通信サービスに対する支出も含まれている。IDCによると、2020年には従来型のICT投資の伸びがGDPの伸びを下回るものの、新テクノロジを含めたICT投資の伸びはGDPの伸びの倍になるという。

 またIDCは、ICT投資が2016年の4兆3000億ドルから、2021年までに5兆6000億ドルへと大きく伸びると予測している。こうした成長は、6%という年平均成長率(CAGR)に相当する。新テクノロジへの投資は加速するという。

 こうした内容は、同社がまとめた最新の「Worldwide Black Book」における予測から抜粋したものだ。これらから、2つのICT市場の状況が浮き彫りになる。従来型のITおよび通信への投資は停滞し、大手のクラウドコンピューティング企業数社に流れるという。従来型のITへの投資は今後の5年間で毎年3~4%増加する一方で、通信分野への投資は毎年1%の増加にとどまると予測されている。

 ICT投資の新たな側面として、IoT、AI、ロボティクス、AR、VR、3Dプリンティング、そして次世代のセキュリティなどのテクノロジがある。こうした新しいカテゴリは、2017年の成長率が17%となり、今後数年で成長が加速していくと予想される。

 これらの新テクノロジへの投資は2021年までに、ICT投資全体の75%を占めるようになるという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]