バージョン1709として提供されているのは「Standard」エディションと「Datacenter」エディションのみだ。また、Windows Server 2016ではインストールの選択肢としてServer Coreと「Server with Desktop Experience」が用意されているが、バージョン1709ではServer Coreのみとなっている点にも言及しておく必要があるだろう。
筆者はMicrosoftに対して、Windows ServerのEssentialsエディションを今後提供し続ける予定があるかどうかを尋ねたが、現時点で回答は得られていない。
以下の表は、バージョン1709のStandardエディションとDatacenterエディションそれぞれで利用可能な新機能の一覧だ。
また、バージョン1709向けのリリースノートに記されている通り、記憶域スペースダイレクト(Storage Spaces Direct:S2D)はバージョン1709に搭載されていない。
S2Dは、Windows Serverクラスタ全体を1つにまとめ上げ、各サーバが互いのローカルストレージデバイスすべてにアクセスできるようなバスを実現する。S2Dはまず、「Windows Server 2016」の機能として導入された。その際にはMicrosoftによって「当社のハイパーコンバージドプラットフォームの基盤」だと説明されていた。
情報筋の1人から筆者が9月に耳にした話によると、MicrosoftはS2Dの品質に満足していないため、バージョン1709から、すべてのソフトウェア定義データセンターアプリケーションで使えなくする道を選んだのだという。その結果、S2Dを採用したWindows Server 2016配備に、バージョン1709が稼働するサーバを追加することはできなくなっている。
S2Dの次のアップデートは「Redstone 4」、すなわち2018年4月にロールアウトが予定されている「Windows 10」のクライアントとサーバに対するアップデートの一環として実施される可能性もある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。