「技術力評価会」で絶妙なエンジニア文化を醸成--VOYAGEの取り組み - (page 3)

ZDNet Japan Staff 2017年10月27日 07時30分

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ZDNet:チャレンジのサイクルを速くするためにしていることは。

 ベースの”当たり前”ができている状態でチャレンジを繰り返すために、「何ごとも小さくしましょう」とも言っています。小さい単位で「モノ作り、仮説検証、チャレンジ」を繰り返すからこそ、1つ1つのリスクを小さくできるわけです。小さなリスクはコントロールが簡単です。

 また、いくら開発速度が速くても、作ったサービスが使われなければ意味はありません。そのため、エンジニアが一番優先すべきは、事業やサービスを理解し、ニーズや課題を把握することです。モノ作りをする前に課題を間違えてしまうと「作っても使われない」という、寂しいことになります。その点で、自分たちの事業に理解の深いエンジニアが本当に増えたと実感しています。

ZDNet:今後どのようなと取り組みをしようとしていますか。

小賀氏:今、開発力は一定のレベルになっていて、すぐに見つかるようなまずい点もなくなり、底上げはできたと思っています。技術力評価会は最近、抽象度の高い議論が多くなっています。抽象度が上がると評価は難しくなりますが、「明確でなくても納得できる評価」が可能な部分もあります。このあたりをどうしていくかですね。

 また、「ビジネス面で適切なタイミングにサービスを開発できたか」は、評価会だけでは判断できません。それは仕方のないことなので、実績と能力の両方の評価で担保していくことになるでしょう。

 私自身が考えているのは、新しいテクノロジに関してです。IoTやビッグデータなど、さまざまな産業にITが入り込んでいる時代、エンジニアの数は絶対的に足りません。今でさえ採用が大変なのですが、もっと足りなくなっていくわけです。

 サスティナブルな企業に必要なことを考えると、自社の中でエンジニアを育成できる環境があることが重要だと思っています。その中でエンジニアが長く活躍し、チャレンジできる場が必要です。そして、チャレンジの経験をきちんと会社に残すために、長く働いてほしい。これからはいかにエンジニアを引き付けるかが重要になると思っています。

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