MicrosoftとCrayは米国時間10月23日、新たな提携を発表した。これにより「Microsoft Azure」の顧客は、Microsoftのデータセンター内に設置されたCray製スーパーコンピュータ上で特定のワークロードを実行できるようになる。
発表によると、「Cray XC」や「Cray CS」スーパーコンピュータ、さらに「Cray ClusterStor」ストレージシステムを使用するオプションが提供されるという。このシステムはAzureと直接接続され、Azureの仮想マシン(VM)や、「Azure Data Lake」ストレージとともに、Microsoftの人工知能(AI)サービスや機械学習(ML)サービスとも連携する。
MicrosoftとCrayがターゲットに据えているのは、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)やAI、モデリングシミュレーション、先進的なアナリティクスといったワークロードを「スーパーコンピューティング規模」で実行したいと考えている顧客だ。Azureのこの新しいオプションは、オンプレミス環境内に自らでCrayシステムを設置し、維持することができないと考えている顧客に向けたものと言える。
MicrosoftとCrayが協力するのは今回が初めてではない。両社は2016年12月、深層学習アルゴリズムトレーニングツールキットである「Microsoft Cognitive Toolkit」を拡張し、「Cray XC50」スーパーコンピュータ上で使用できるようにした。さらにさかのぼる2005年には、Crayの共同創業者であるBurton Smith氏がMicosoftのテクニカルフェローとして同社に参加し、現在に至っている。

提供:Cray Inc.
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。