日本自動車研究所、液浸冷却方式のPCクラスタを採用

NO BUDGET

2017-10-27 06:00

 日本自動車研究所は、自動車の衝突シミュレーション用計算機の新システムとして液浸冷却方式の富士通のPCクラスタを採用し、10月から稼働を開始した。

 新システムは、計算サーバとして「FUJITSU Server PRIMERGY CX400 M1」「PRIMERGY CX2550 M2」、管理サーバとして同「PRIMERGY RX2530 M2」で構成され、高い熱輸送能力を持つ不活性の液体に直接サーバを浸す液浸冷却システムを採用している。


液浸冷却システムを用いたPCクラスタ

 日本自動車研究所では、より精度の高いシミュレーションが可能で、消費電力を抑えたシステムを検討していた。

 液浸冷却システムでは、サーバ内部の冷却ファンとサーバルームの空調設備が不要になり、高い静粛性を実現できると同時に、冷水設備の水温を高めに設定することで、従来システムと比較して約40%の消費電力の削減を見込む。

 一般の空冷システムに必要な空調環境が不要になるため、冷房設備だけでなく建物の断熱も必要なく、設備投資コスト削減に大きく寄与する。また、周囲の環境に触れることがないため、通常のサーバを設置する際に考慮すべき湿度、塩気、ちりや埃といった空気汚染などの影響を気にする必要がない。

   

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