Flexは「物理システム」「エンドツーエンドのサービス」「リアルタイムの情報」で構成するFlex Systemでインテリジェントな時代に向けた準備を進めている。
同社がサンノゼに持つセンターでは、データを即時的に把握し、洞察を得て、行動に変えるという経営管理が始まっている。
McNamara氏がシステムに並んで重要視するのが、カルチャー(社風)だ。
「カルチャーは戦略と実行の間を橋渡しするもので、変化を実現するカルチャーがなければ情報もインテリジェンスも意味をなさない」とMcNamara氏。求められる文化は、「アジリティ(俊敏)のカルチャー」と続ける。
「トップが戦略や方向性の指示を出した時、組織がビジネスモデルや収益性のモデルを変更できなければならない。社内政治などで足を引っ張られていては失敗する」(McNamara氏)。
多くの企業と接しているMcNamara氏は「企業の多くが動くのが遅いーーいや、遅すぎる」と述べる。アジリティのカルチャーがあれば、企業が変化し、動くためのエンジンになる。待っている時間はない。さまざまな業界で起こっている崩壊は、今後AIによりさらに加速する、と警告する。「どの業界も例外ではない。インテリジェンス時代に向けた準備を進めなければならない」と会場に呼びかけた。
FlexのCEO、Mike McNamara氏。変化を社員と社外に示すために2015年にFlextronicsからFlexに社名変更した。Workdayとの関係は良好で、現在Workday取締役会も務めている。