城南信用金庫は、次期勘定系システムの基盤に富士通の「FUJITSU Financial Services Solution FSPS」(FSPS)を採用する。2020年の本格運用開始を目指す。
FSPSは、勘定系システム向けメインフレームのクラウドサービス。富士通によれば、システムの運用コストを抑えることができるとしている。同信金が開発してきた勘定系業務アプリケーションを容易にFSPSへ移行できるため、独自のサービスや業務をすばやく柔軟に展開できる。FSPSは富士通の東日本と西日本のデータセンター2カ所で運用され、事業継続性の高度化も可能。同サービスは、東西データセンター上のシステムの交互切り替えの稼働実績がある。
利用イメージ
また、24時間連続稼働が可能で、休日や深夜時間帯の制約を受けることなくサービスを利用することができる。同サービスにあらかじめ用意されたスマートデバイス連携などのさまざまなシステム連携機能を利用でき、スマートフォンやタブレットなどに対応した新サービスを容易に構築できる。
事業継続性の面では、平常時から東日本と西日本のデータセンター間で、勘定系システムをリアルタイムに同期させる。万が一の災害などによって片方のシステムが停止してしまった場合でも、もう一方のデータセンターから金融サービスの継続提供が可能だとしている。