CTC、Microsoft AzureとAzure Stackを利用したハイブリッドクラウドを提供開始

NO BUDGET

2017-11-02 10:05

 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、Microsoft AzureとAzureの機能をオンプレミスで実現する「Microsoft Azure Stack」を利用したハイブリッドクラウドソリューションの提供を開始した。金融業や製造業を中心としたさまざまな業種の企業を対象に1年間で10社の提供を目指す。

 Azure Stackは、Azureとの連携を前提に作られたソフトウェア。クラウド環境に加え、Azureで提供されるアプリケーションの開発環境や管理、セキュリティなどの機能をオンプレミスで実現する。マイクロソフト認定パートナー(日本ヒューレット・パッカード、シスコシステムズ、Dell EMC、Lenovo)がハードウェアと組み合わせて提供している。

 これをパブリッククラウドであるAzureと組み合わせることで、パブリックとオンプレミスの両方がAzure環境という形態を実現する。例えば、アプリケーション開発や映像配信などのシステムでは、保護したいデータやソースコードはオンプレミスで管理し、アプリケーションの実行や映像配信をパブリッククラウドで行うといった活用が想定できるという。

 これにより、オンプレミスからパブリックへのサービス移行や、処理のピークに対する性能拡張などの設定が容易となる。また、オンプレミス環境のハードウエアやアプリケーションも含めてハイブリッドクラウド全体を従量課金で提供できるため、導入時の一時費用の抑制やコスト削減も図ることが可能。

 CTCは、オンプレミスでの大規模なクラウド環境の構築や長年のパブリッククラウドのサービス提供の実績に加え、顧客の要望に応じたハイブリッドクラウド環境のシステム構築実績があり、蓄積したノウハウに基づいてハイブリッドクラウド環境の導入から運用を支援する。

 今後は、本ハイブリッドクラウド上で稼働する仮想デスクトップ基盤ソリューションやIoTプラットフォームなどのソリューションを拡充し、顧客の最適なクラウド環境の利用に貢献していくとしている。

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