VRがリアルを変える
技術がさらに発展しVR(ヴァーチャルリアリティー:仮想現実)の世界になってくると人工的な空間や環境が生まれるようになりました。
ここで注目されるのは、コンピュータ上に人工的な環境を作り出し、あたかもそこにいるかのような感覚を体験できる技術であるVRから、現実空間に人工的な環境を表示させ、現実世界を拡張するAR(オーギュメンテッドリアリティー:拡張現実)、さらにCG(コンピュータグラフィックス:コンピュータで作成された画像)などで作られた人工的な仮想世界に現実世界の情報を取り込み、現実世界と仮想世界を融合させた世界をつくるMR(ミックスドリアリティー:複合現実)へと進化を遂げる中、バーチャルの世界が大きく変化したことです。
Psychic VR Labの渡邊氏は「VRから発展してきた世界は、仮想現実の世界を包含し、全てがリアルワールドに変貌を遂げている。若者にとっては、全てが現実世界なのだ」と指摘します。
つまり、MRの世界になり人工的な空間や環境を巻き込んだ巨大なUXは、リアルな現体験を超えてきたのです。この現体験を超えたUXがエクスペリエンスなのです。