Salesforceは米国時間11月6日、アプリケーション開発用のコンポーネントベースのフレームワーク「Salesforce Lightning」のアップデートを発表した。このアップデートにより、企業はアプリのエクスペリエンスをより柔軟にカスタマイズできるようになる。
Lightningフレームワークは2年前に発表された。同フレームワークには「App Builder」や「Components」「Community Builder」「Component Ecosystem」「Lightning Design System」が含まれている。
カリフォルニア州サンフランシスコで同日から開催されている「Dreamforce 2017」カンファレンスで発表された「myLightning」を用いることで、企業はより柔軟なカスタマイズを加えることが可能になる。例えば、テーマやデザインに関する新システムを用いることで、特定のブランドイメージやブランドカラーを選択し、企業独自のブランドをアプリに反映できるようになる。
また、App Builderがアップデートされたことで、企業はページを動的に生成し、顧客ごとに異なるエクスペリエンスを提供できるようになった。また企業は、フィルタ条件やロジックを追加することで、あるページに特定のコンポーネントを表示させるタイミングを制御できるようにもなった。
さらに、既存のフロー自動化ツール(「Visual Flow」)がアップデートされ、Lightningフレームワークから利用できるようになった。この新たな「Lightning Flow」により、企業はLightning Componentsを用いて、エンドユーザーにとってのアプリエクスペリエンスを視覚的かつ分かりやすいものにできるようになった。
今回のカンファレンスで同社は、Lightningフレームワークに対するアップデートに加えて、企業によるデジタルエクスペリエンスのカスタマイズを可能にするさまざまな方法を発表した。その1つが、オンライン学習プラットフォーム「Trailhead」だ。このプラットフォームは「myTrailhead」という名称にリブランディングされるとともに、ユーザーが独自の訓練内容を組み込めるようになる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。