Salesforce.comは米国時間11月6日、「Dreamforce 2017」で「Quip Collaboration Platform」を発表した。カスタムアプリの統合や新しいワークフローテンプレートなどで「Quip」の機能を拡大する。
Quipは、共同作業を可能にするドキュメント共有やワープロ機能などにフォーカスしたアプリケーションで、Salesforceが2016年後半に買収した。今回、Salesforceの支援を受け、Quipは製品を拡大することになる。
Salesforceは、統合可能なカスタムアプリを「Live Apps」と呼び、「カスタマイズされたアプリケーションが、直接Quipのドキュメントに統合される」と説明している。プロジェクトに応じて、Live Appsはアプリから関連のある情報をQuipドキュメントに加えるため、ユーザーは必要な情報を得るために複数のアプリやタブ、ウィンドウを切り替える必要がなくなる。
Live Appsには、カレンダーアプリや、Salesforceのレコードを取り込むアプリ、プロジェクト管理に用いてワークフローを最適化する「Kanban Board」などがある。
Salesforceは合わせて、パートナー企業が独自のLive Appsを構築できる「Live Apps API」も提供する。すでに Atlassian、DocuSign、Lucidchart、New Relicなどが、このAPIを利用してLive Appsの開発を進めている。
Live Appsに加えて、SalesforceはQuipのワークフローテンプレートも発表した。これは、Quipドキュメントとスプレッドシートにプレビルドされるテンプレートで、特定のプロジェクトやチーム機能、業界向けに設定されている。各テンプレートでは、それぞれの目的に最適なレイアウトとLive Appsが用意される。例として、プロダクトマネージャ向けの製品ロードマップ用ワークフローテンプレートなどがある。
SalesforceとQuipの統合は「Salesforce Files Connect for Quip」の導入により、レベルが深くなった。「QuipのドキュメントとスプレッドシートはSalesforceにネイティブに統合される。ユーザーは『Chatter』フィード、グループ、ビジネス上のレコードにQuipドキュメントを添付できるようになった。これにより、Quipで作成したものすべてが、常にSalesforce上からアクセスできるようになった」と同社は説明している。
提供:Salesforce
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。