IDC Japanは、11月7日、国内SMB(従業員数999人以下の中堅中小企業)のIT市場におけるベンダー動向調査の結果を発表した。
これによると、SIerを利用するSMBはサポートを重視していることが明らかになった。
このリポートは、2017年2月中旬に実施した国内SMBユーザー調査、そして同年7月~9月に実施した主要ベンダー、地場の販売代理店、SIerなどへのヒヤリング調査結果などを基にしている。
※サーバー/PC購入先選定の理由(上位3項目):SMB、購入経路別、複数回答
サーバ、PCといったハードウェア、パッケージソフトウェアの導入状況の調査結果を見た場合、SMBでは購入先選定の理由として「価格」を挙げる企業が最も多くなっている。
ただし、購入経路によって、選択理由の優先項目の傾向は異なっており、「ハードウェアベンダー(営業担当者)」「販売代理店」「小売店/量販店」を選択した企業では、「価格が安い」を挙げる企業が最も多くなった。一方、「SIer」では、「保守運用が優れる」または「導入のサポートが充実」を挙げる企業が多かった。
IDCでは、国内SMB IT市場では、既存システム刷新案件がハードウェア低価格化、クラウドシフトなどの要因から小規模化しているが、コグニティブ/AIシステム、IoTといったソリューション活用における新しいニーズが高まりつつあるとしている。ITサプライヤーに対しては、既存ビジネスの見直しを行うと同時にSMBのニーズに対応するために新しいビジネスモデルの構築が求められていると分析している。