永谷園は、iPadを使って賞味期限の印字不良や間違いがないかどうか確認するシステムを構築した。確認作業の効率化と商品回収リスクの軽減を図っている。
今回構築したシステムは、包装袋や化粧箱、出荷用段ボール箱のバーコードをiPadで読み取り、印字された賞味期限日付をカメラで撮影、その画像データからOCRソフトで日付を認識するというもの。茨城工場で利用を始めている。
従来は印字されている賞味期限を管理表に切り張りし、1文字ずつ目視で確認していた。賞味期限に関する問い合わせがあると、手作業で一枚ずつ探し出す必要があり、業務効率を上げることができなかった。賞味期限確認システムの導入で作業のミスを防いだり、履歴を追いかけたりできるようになる。
賞味期限確認システムの活用イメージ(出典:パナソニック)
OCRソフトには、パナソニックソリューションテクノロジーの「活字認識ライブラリー」を採用。マジックソフトウェア・ジャパンの開発基盤「Magic xpa」を用いてシステムを構築した。
現場業務のイメージを吸い上げてから、わずか1週間でプロトタイプを完成。その後、3回程度の修正を繰り返し、開発開始から半年後には運用が開始されたとしている。