住吉鋼管、基幹業務システムを全面クラウド化--障害時の長期停止リスクを解消

NO BUDGET

2017-11-11 07:30

 住吉鋼管は、基幹業務システムをオンプレミス環境からクラウド環境に全面移行した。サーバ障害時や被災時の事業継続計画(BCP)の対策強化を目的とする。8月から本稼働を始めている。これにより、業務システムが長期停止するリスクを解消した。

 同社の基幹業務システムは、データベース管理ソフト「Oracle Database」と、開発実行環境「Oracle Forms」を使って2000年代初頭に構築された。製造工程管理や受発注管理などのアプリケーションは全てオンプレミス環境で社内運用されていた。サーバ障害時の管理担当者の不在が復旧遅延のリスクになっていたほか、サーバを設置する本社ビルが被災した際の事業継続に不安があった。

 こうした懸念から、ファイアウォールやネットワーク機器の保守期限が終了する2017年7月までに基幹業務システムをクラウド環境に移行する方針を決定。クラウド基盤には、PaaS「Oracle Database Cloud Service」と、IaaS「Oracle Cloud Infrastructure」を採用した。

 クラウド環境に移行したことでIT機器の管理や障害での休日対応などがなくなり、管理者の負荷を軽減したとしている。

基幹業務システムの構成イメージ
基幹業務システムの構成イメージ(出典:日本オラクル)

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  2. クラウドコンピューティング

    生成 AI の真価を引き出すアプリケーション戦略--ユースケースから導くアプローチ

  3. セキュリティ

    サイバー攻撃の“大規模感染”、調査でみえた2024年の脅威動向と課題解決策

  4. セキュリティ

    IoTデバイスや重要インフラを標的としたサイバー攻撃が増加、2023年下半期グローバル脅威レポート

  5. セキュリティ

    従業員のセキュリティ教育の成功に役立つ「従業員教育ToDoリスト」10ステップ

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]