購入後のケアを担当するのがService Cloudだ。AdidasのアプリではSalesforceのEinstein Botsを利用した「Adibot」として、ショッピング後に送付先を変更したい、色を変えたいなどのことをチャットベースで行うことができる。「究極のサービス担当」とBuscemi氏は表現。ボットによりサービス担当は反復的タスクを自動化でき、より複雑な作業に時間を割くことができるという。
Einstein Botsを利用して、送付先を店舗受け取りに変更、商品の色も変えた。
これらの機能を説明した後、Buscemi氏が強調したのがSalesforce共通の使いやすさだ。「これらをすべて、ノーコード、つまりポイントとクリックにより構築できる」とBuscemi氏は胸を張った。
Adidasのアプリは米国と英国で公開、その後世界に展開する。
Adidasは4月に3DプリンティングのCarbonと提携し、カスタマイズしたスニーカーの量産を開始している。商品のカスタマイズ、体験のパーソナライズはAdidasのデジタル時代の重要な戦略となる。CEOのRorsted氏は、「これが将来だ。(デジタルで)業界をカーニバライズするのではなく、業界を変えてしまうことができる」と述べ、それに当たってソフトウェアが重要な役割を果たすとした。
CEOのRorsted氏は、Carbonのカスタマイズスニーカーを履いていた。