アシックスは11月13日、製品に使用する素材と価格物質の管理を強化するため、化学物質管理評価システムをサプライチェーン全体で活用することを発表した。生産プロセスの初期から有害物質の混入を除去することで、環境・健康・安全に配慮した持続可能な繊維生産体制の構築を目指す。
導入したのはスイスのbluesignが提供する化学物質管理評価システム「bluesign system」。bluesignの安全基準を満たした化学物質や、安全な化学物質を使用して製造された生地、付属品、副資材の情報がデータベースに蓄積されており、ツールを使ってアクセスできるようになっている。
アシックスとサプライヤーは、持続可能な繊維生産体制の構築に欠かせない化学物質の使用と管理体制を効率化するとともに、環境・健康・安全に配慮した材料の選択に活用する。これにより、有害化学物質を規制する従来の方法から、安全な化学物質だけを使用する方法への転換が可能になるとしている。
アシックスは、2020年に向けたサステナビリティ目標を設定している。その一つとして、サプライチェーンマネジメントの範囲を2次サプライヤーまで拡大することを明らかにしている。