Hewlett Packard Enterprise(HPE)は米国時間11月13日、企業による人工知能(AI)やハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)の機能活用を実現する、一連の高密度なコンピュートおよびストレージソリューションの最新モデルを発表した。
「HPE Apollo 2000 Gen10」は、限られたデータセンターのスペースでHPCや深層学習のアプリケーションをサポートしたい企業向けのマルチサーバプラットフォームだ。Apollo 2000 Gen10は「NVIDIA Tesla V100 GPU」アクセラレータに対応しており、リアルタイム動画アナリティクスなどさまざまな用途に向けた深層学習のトレーニングや推論に利用することができる。
Apollo 2000 Gen10は容易に拡張可能で、最小で2Uの共有インフラから利用し始めることができ、最大では42Uラック1本当たり「HPE ProLiant Gen10」のサーバを80台収容できる。
「HPE Apollo 4510 Gen10」は、オブジェクトストレージをアクティブアーカイブとして使用し、データ集約型ワークロードを扱う 企業向けに設計されたシステムだ。同システムは前世代よりもコア数が16%増えており、4Uのフォームファクタ(奥行きは標準的なサーバと同程度)に最大600Tバイトのストレージを収容できる。NVMeカードにも対応している。
HPE Apollo 4510 Gen10
2018年に発売予定の「HPE Apollo 70」は同社初のARMベースのHPCシステムで、Cavium製の64ビットARMv8-Aベースのサーバ用プロセッサ「ThunderX2」を搭載している。Apollo 70はメモリ集約型のHPCワークロード向けに設計されたもので、「Red Hat Enterprise Linux」や「SUSE Linux Enterprise Server for ARM」、MellanoxのInfiniBandおよびEthernetファブリックソリューションなどを含む、HPEのパートナーが提供するHPCコンポーネントに対応しているという。
また同時に、カートリッジ1本あたり30Tバイトのストレージ容量を持つ「HPE LTO-8 Tape」も発表された。ストレージ容量は前世代のLTO-7と比べて2倍になっている。一般提供開始は2017年12月の予定。
「HPE T950」テープライブラリは、最大300ペタバイトのデータを格納できるようになり、「HPE TFinity ExaScale」テープライブラリは最大1.6エクサバイトを格納できるようになっている。
またLTO-8フルハイトドライブの転送速度はLTO-7世代から20%高速化されており、最大で毎秒360Mバイトのデータを転送できるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。