AWS、中国国内でインフラ資産を一部売却--法規制対応で

Steve Ranger (ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎 2017年11月15日 18時05分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Amazon Web Services(AWS)は、中国国内で所有していた同社のクラウドコンピューティングインフラの一部を、中国のパートナー企業に売却した。同社によれば、これは中国のインターネット規制に対応するための措置だという。

 AWSは同社のインフラ資産を、中国のパートナー企業であるBeijing Sinnet Technology(Sinnet)に売却したことを認めた。Reutersによれば、契約規模は最大20億元であり、これは約340億円にあたる。

 AWSは声明の中で、同社は「今後も中国の顧客が、AWSの提供する業界最先端のクラウドサービスを確実に享受できるよう全力で取り組む」と述べ、中国事業を売却したわけではないと強調した。

 同社は今回の売却について、「中国の法律は、クラウドサービスを提供するための一定のテクノロジを非中国企業が所有または運営することを禁じている。このため、中国の法律を遵守するために、AWSは中国における長年のパートナー企業であり、AWS中国(北京)リージョンの販売主体であるSinnetに一部の物理インフラ資産を売却した」と説明している。

 また同社は、「AWSは引き続き、AWSサービスの知的財産権を世界的に所有している。わが社は中国事業の重要性と、今後長期間にわたっての潜在的な成長力に期待している」と付け加えている。

 中国は最近、インターネット規制を強化している。例えば2017年6月には、新たにサイバーセキュリティに関する法律が施行された。

 AmazonがAWS中国リージョンを発表したのは2013年12月のことだ。当時同社は、中国の法規制に対応するために、必要なデータセンターのインフラ、通信回線、ネットワーク機能を提供するSinnetを含む地元企業と協業すると述べていた。

 当時、AWSでシニアバイスプレジデントを務めていたAndy Jassy氏(現最高経営責任者)は、「中国はAWSにとって重要な長期的市場セグメントだ」と述べていた

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
展望2017
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
より賢く活用するためのOSS最新動向
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算