日本マイクロソフトは11月17日、Microsoftが米ニューヨークで開催した「Connect(); 2017」で発表した内容を解説するイベント「Connect(); Japan 2017」を都内で開催した。本稿では、日本マイクロソフト パートナー事業本部 パートナー技術統括本部 テクニカルエバンジェリスト 井上章氏のセッション「Visual Studioとクロスデバイスアプリケーション開発の今」で語られた内容をご紹介する。
MicrosoftがWindowsという枠にとどまらず、LinuxやmacOSへとプラットフォームを拡大し、モバイル分野でも自社のWindows 10 Mobileよりも、iOSやAndroidに注力しているのは周知の事実だ。同社は今回のConnect(); 2017で「Any Developer, Any App, Any Platform」というテーマを掲げ、開発者が好きなプラットフォームで好みの開発環境を利用できることを明示している。そのプラットフォームとなる開発統合環境のVisual Studioに、新機能「Visual Studio Live Share」を加えた。
ペアプロをVisual Studio及びVisual Studio Codeで可能にする「Visual Studio Live Share」
Office 365やOffice Onlineには、同じドキュメントを複数の利用者で同時編集する「共同編集」を利用できるが、Visual Studio及び開発者向けテキストエディターであるVisual Studio Codeでも同様の機能を実現したこととなる。コード編集やデバッグセッションのリアルタイム共有や、開発者同士の技術共有が可能になるため、「(開発者がペアになってコードを書く)ペアプロ(グラミング)や(複数の開発者で実装を思案しつつ誰かがコードを書く)モブプロ(グラミング)といった場面では、本機能を通じて開発生産性の向上を見込める」(井上氏)だろう。
日本マイクロソフト パートナー事業本部 パートナー技術統括本部 テクニカルエバンジェリスト 井上章氏