Microsoft Connect();

Connect(); Japan 2017レポート--ペアプロを実現する統合開発環境の強化 - (page 2)

阿久津良和

2017-11-29 07:30

 Microsoftは.NET Frameworkというアプリケーション開発・実行環境を以前から取り組んできたが、昨今はiOSやAndroidを対象にしたXamarinと、Windows/macOS/Linuxを対象にした.NET Coreを合わせた「.NET Application Models」を提唱している。各モデルは微妙にAPIが異なる実装のため、"方言がある"ものの、この点を改善して標準化を目指す「.NET Standard」を2016年中頃から推進してきた。

 この一端として、今回新たに「.NET Embedding in iOS+Adroid」を発表。C#やF#といった既存の.NETコードをAndroidならJavaへJIT(Just-In-Time)コンパイルし、iOSならSwiftやObjective-Cネイティブコードに静的コンパイルする仕組みとなる。

 また、コードを書き上げた後の実機を用いた動作検証には大きな負担がかかるため、以前はVisual Studio Mobile Centerとしてプレビュー版を公開していた「Visual Studio App Center」を新たに用意した。Objective-C/Swift/Java/Xamarin/React Nativeをクラウド上でビルド可能にするソリューションとして、いくつかの制限はあるが無償で利用できる。

 ただし、クラウド上でアプリケーションの動作テストを永続的に行うには99ドル/月の追加必要が必要だ。日本マイクロソフトは「われわれはアプリケーション開発環境を快適にするため、Visual Studioファミリを常に進化させている」(井上氏)とアピールしている。


「Visual Studio App Center」によるアプリケーションテストは有償で、各デバイスの並行処理に30時間となる(無制限のアップグレードオプションあり)

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    2023年OTサイバーセキュリティの現状レポート--75%の組織が過去1年間に1回以上の侵入を経験

  2. セキュリティ

    サイバーセキュリティ強化に向けてマイクロソフトが示す実践的な指針を紹介

  3. セキュリティ

    5分でわかる「AWS WAF」--基礎知識から運用で陥りやすい3つの落とし穴までを徹底解説

  4. セキュリティ

    最前線で活躍するトップランナーと本気で考える、これからのサイバーセキュリティ

  5. 経営

    ガートナーが指南、迅速な意思決定を促す「AI」活用を実践する3つの主要ステップ

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]