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日本株展望

銀行株に暗い話が増えている--このまま保有で大丈夫か?

ZDNet Japan Staff

2017-11-22 11:30

今日のポイント

  1. 銀行株は持っていていいか:読者からの質問
  2. 中小金融機関の未来について暗い話が増えている
  3. 3メガ銀行も、国内商業銀行部門ではリストラを始める
  4. 3メガ銀行の投資魅力は割安な株価と海外業務の成長性
  5. パフォーマンスが非常に悪かった3メガ銀行株、今後の株価回復に期待

 これら5点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

銀行株は持っていていいか:読者からの質問

 銀行株の上値が再び重くなってきている。読者から投資判断を聞かれることが多いので、今回は改めて銀行株について考えていることを書く。

 最初に結論を申し上げる。

  • 3メガ銀行(三菱UFJ FG〈8306〉、三井住友FG〈8316〉、みずほFG〈8411〉)の長期的な投資価値は高いと判断している
  • 3メガ銀行の投資魅力に順位を付けると、1番が三菱UFJ、2番が三井住友FG、3番がみずほFGと判断している
  • 3メガ銀行以外の銀行株は保有すべきでないと考えている。特に地方銀行は今のままでは将来、大半が本業で赤字に陥る懸念があり、投資は避けた方がよいと考えている

中小金融機関の未来について暗い話が増えている

 金融庁が2016年10月に出した金融レポートには、「今のままだと2025年3月期に地域銀行の6割超で本業(貸し出しと手数料ビジネス)が赤字に陥る」との試算が出ている。2017年10月の金融レポートでは、「2016年10月の推計を上回るペースで地域銀行の収益が減っている」と指摘がある。地方銀行の収益悪化に危機感を深めている様子がうかがえる。

 預貸率(集めた預金のうち貸付に回している比率)が低い地方金融機関は、これまで集めた預金で国債を買うことで利ざやを稼いできた。ところが、10年国債の利回りがゼロに固定される中、国債の運用益は急速に減少している。

 収益を稼ぐために積極的に増やしてきた住宅ローンも、金利が低くなり過ぎて収益性が低下している。最近、不動産価格が上昇していることを受けて、不動産貸金を増やす銀行が増えている。しかし、不動産貸金への傾注を強め過ぎると、不動産不況になったときに不良債権が拡大する懸念もある。地域金融機関にとって収益改善の決め手のない状況が続いている。

 日本にはもともと銀行の数が多すぎるという問題がある。都市銀行は1990年代の金融危機を経て、13行から3メガ銀行に集約された。ただし、地方ではまだゆうちょ銀行(7182)のほか、地方銀行・信用金庫・JAバンクなど中小金融機関が乱立している。そこに、さらに流通系銀行(セブン銀行やイオン銀行など)やインターネット銀行も出てきている。ここから地方金融機関の収益悪化がさらに進めば、業界再編は避けられないと考えられる。

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