日東電工は、経理・購買業務にIBMのBPaaS(ビジネス・プロセス・アズ・ア・サービス)を活用すると発表した。BPaaSは、クラウドサービスを活用したBPOサービス。
日東電工は、経営資本の中核事業への集中を図るため、既存の事務基幹システムに、SAPジャパンの調達・購買クラウド「SAP Ariba」、コンカーの出張・経費管理クラウド「Concur Travel & Expense」を追加採用し、これらの運用管理を含めてIBMに業務をアウトソースする。
SAP Aribaは、グローバル全体で250万社のバイヤー、サプライヤーが参加するB2Bマーケットプレイス。カバーする間接材の範囲は、ITやMRO(工場副資材)のみならずサービス、マーケティングから通信などあらゆるカテゴリに及ぶ。コンカーが提供する「Concur Travel & Expense」は、出張旅費・交際費・近接交通費などの出張・経費管理をクラウド上で実現できるサービス。世界3万7000社、国内約680社で利用されている。
今回の業務プロセス改革は、構想開始から導入まで半年というスピードで実現した。日本IBMは、構想策定に関するコンサルティングから、要件定義、システム構築までを一貫して担当した。
新たな経費精算システム、間接材・設備購買システムは1月より順次稼働を開始しており、IBM大連でのBPOサービスも同年1月より一部開始され順次拡大している。