竹中工務店は、働き方改革に向けた業務環境整備の一環として、顔認証によるPCログオン認証システムの導入を決定した。2018年1月から全社導入する予定。認証システムを開発・販売するソリトンシステムズが発表した。
竹中工務店は、以前からICカードを用いた二要素認証でPCのセキュリティ強化に取り組んできたが、働き方改革を推進する上で、さらなるセキュリティの強化と利便性の向上を目指していた。
今回採用されたソリトンの「SmartOn ID顔認証」は、顔認証の特性を利用してPCログイン時の認証だけでなくPC利用中も利用者をチェックするため、PCから離れる際のロック忘れ、本人以外が操作するなりすまし利用などのリスクを防ぐことができ、より確実な本人認証を実現する。また、PC内蔵カメラを利用するため、これまでのICカードではモバイル利用などの際にカードリーダーを持ち運ぶ必要があったのを不要にするほか、ICカード忘れや紛失時の運用負担も軽減し、セキュリティを確保しながら利便性と生産性の向上を図ることができる。
なお、SmartOn IDは顔認証など生体認証のほか、ICカードやUSBキーにも対応した二要素認証システム。PC利用時の認証を強化するほか、シングルサインオン、USBメモリなどの外部デバイスやデータへのアクセス制御までトータルに実現するPCセキュリティシステムとなっている。