ハイテク業界のリーダーのおよそ4人に3人が、デジタル関連の業務に対して十分なスキルを持った候補者がいないと回答したという。Robert Half Technologyが米国時間11月1日にこの調査結果を発表した。
ハイテクビジネスのリーダーの77%が、自分たちが探している最新のデジタルスキルを持つ候補者を見付けるのは難しいと回答。その結果、若干あるいは深刻な人手不足の状態にあると、53%が回答した。
この調査は北米の採用担当500人弱と最高情報責任者(CIO)2500人以上を対象としたものだ。回答者は、チームメンバーに最も加えたいと思っている4つの分野として、「プログラミングとシステムアナリティクス」「ビジネスアナリティクス」「セキュリティ」「プロジェクトマネジメント」を挙げた。
また、ハイテク分野のリーダーがチームに最も不足していると考えているデジタルスキルは以下の6つだ。
- ウェブ/UXデザイン
- データサイエンス/データアナリティクス
- コンテンツの作成とマーケティング
- グロースエンジニアリングとハッキング
- ソーシャルメディアマーケティングとオンラインコミュニティー管理
- ウェブ開発
これは驚きの結果ではない。Osterman Research and Trustwaveが1月に発表した調査結果では、ITのセキュリティに関する意思決定者やインフルエンサーの57%が、有能なITセキュリティ人材を発掘し採用することは極めて困難だと回答している。
今回のRobert Halfの調査では、ハイテク分野のリーダーの65%が、企業のデジタルマーケティング戦略の達成の最大の障害として「デジタルに精通したリーダーシップの不足」を挙げている。これに続いて、「予算不足」「IT、クリエイティブ、マーケティングのチームでの連携不足」「クリエイティブとマーケティングのチームの間のスキルギャップ」が挙がっている。
リーダーにとって、課題に対して場当たり的に対応するのではなく、自社が直面している障害を識別して明確にすることは、それを克服するための方法を探るブレインストーミングに役立つはずだる。ハイテク業界に入ろうとしている人、あるいはレベルアップをしたい人は、どのスキルを開発すべきかを知ることや見直すことで仕事に繋がりやすくなるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。