Doyle氏は、最近のデータ漏えいの多さに関して、クラウドコンピューティングの普及に原因を求めるのは不適切だとも述べている。
同氏は「こうした振る舞いは、以前であれば社内で収まっていたため、良くない振る舞いが表に出る事例は少なかった。社内システムが一般公開されてでもいない限り、外部の人々(の目)というのは存在しなかったのだ」と述べている。
「Amazon S3バケットのようなクラウドストレージのソリューションにおいて、しっかりした保護がなされていないのであれば、公開されているも同然なのは明らかだ」(Burgess氏)
Doyle氏によると、現代におけるデータの移動性を考えた場合、企業は自らの情報がどこにあるのかを知っておくとともに、その価値を理解しておくことが重要だという。
CXOとのインタビューによると全体的に、社内の脅威に立ち向かうための作業や計画の整備は、会社全体の取り組みになるという。慎重な扱いを要するデータの格納場所や、そもそもそういったデータが何であるかといったことは、IT部門だけの課題ではないのだ。
あなたの会社が最近になってもデータの保管状況について精査しておらず、誤って公開されているデータの有無をチェックしていないというのであれば、誰かがデータを入手してしまう前に手を打った方がよいだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。