編集部からのお知らせ
「半導体動向」記事まとめ
「リスキリング」に関する記事まとめ
山谷剛史の「中国ビジネス四方山話」

いつ中国のネット業界はコピー天国から脱したのか - (page 2)

山谷剛史

2017-11-28 08:01

 さて模倣サービス面についてはどうだろう。これは海賊版問題に手を付け始めてから、もう少し時間が経過した2013年あたりと論ずる記事がある。4Gとスマートフォンの本格普及により、誰もが気軽にネットに常時繋がるデバイスを持ち始めて、スマートフォン向けアプリ・サービスが続々と出てきた段階だ。

 2014年には店舗がネットサービスと連携し、スマートフォンユーザーがそれを活用する「O2O(Online to Offline)」サービスが続々と登場した。中国全土に100万都市が多数あり、各都市では集合住宅が林立し人口密度が非常に高い中、O2Oサービスは他の多くの国よりも利用しやすい環境にあり、O2Oサービスは一気に普及し、人気のサービスは磨かれていった。

 また前述のBAT3社の台頭により、いよいよネット産業が花形産業となると、プログラマー人口も一気に増えていった。開発者人口増加とO2Oの利用者人口増加の相乗効果で、他国よりも先に出て模倣サービスが目立たなくなったという見方がある。

 現在中国ではネットユーザーのPCからスマートフォンへのメインデバイスの移行がほぼ完了している状態だ。11月11日のECセール「双十一」でも9割以上がモバイル向けアプリからの注文である。人口が多く、かつ密集する中国で、多くの投資金がIT業界に流れ、時に莫大な資金とともにサービスが投入され、さらに多くの人がサービスに触れ、サービスは磨かれ、オリジナリティは増していく。中国経済がよく、投資がIT業界に流れるうちは、中国のネットサービスはオリジナリティをつけ発展していきそうだ。

山谷剛史(やまやたけし)
フリーランスライター
2002年より中国雲南省昆明市を拠点に活動。中国、インド、アセアンのITや消費トレンドをIT系メディア・経済系メディア・トレンド誌などに執筆。メディア出演、講演も行う。著書に「日本人が知らない中国ネットトレンド2014 」「新しい中国人 ネットで団結する若者たち 」など。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. 開発

    なぜ、コンテナー技術を使うことで、ビジネスチャンスを逃さないアプリ開発が可能になるのか?

  2. セキュリティ

    2022年、セキュリティトレンドと最新テクノロジーについて、リーダーが知っておくべきこと

  3. ビジネスアプリケーション

    全国1,800人のアンケートから見えてきた、日本企業におけるデータ活用の現実と課題に迫る

  4. 運用管理

    データドリブン企業への変革を支える4要素と「AI・データ活用の民主化」に欠かせないテクノロジー

  5. 経営

    テレワーク化が浮き彫りにしたリソース管理の重要性、JALのPCセットアップを支えたソフトウエア

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]