損害保険のSOMPOホールディングスは11月29日、サイバーセキュリティ事業を開始すると発表した。「サイバー保険」の引受などで得た知見をもとに、セキュリティコンサルティングサービスなどを展開する。
事業の枠組み
同社は11月に、グループのデジタル技術活用を推進する「SOMPO Digital Lab」をイスラエルに開設。今回の新規事業は、12月にグループでリスクマネジメント事業を手掛けるSOMPOリスケアマネジメントに「サイバーセキュリティ事業本部」を組織し、専任コンサルタントがイスラエルの拠点や提携企業の協力を得ながら、企業顧客に応じてリスク診断から対策方法の支援、保険金支払いまでのサービスを提供する。
提携企業はココン、ラック、アズジェントの3社。当面は首都圏中心で事業活動し、市場動向に応じて提携企業の拡大やセキュリティ特化の新会社設立も検討する。
SOMPOホールディングスは、2015年にサイバー攻撃やインシデント被害などにおける損害を補償するサイバー保険を発売した。同社はサイバーリスクが企業の経営課題であるにも関わらず、リスクとして正確に把握せずセキュリティ対策が不十分なケースが多いと指摘している。