富士通、AIなどを活用したSE業務支援ツールを開発

NO BUDGET 2017年11月30日 06時00分

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 富士通は11月28日、システムエンジニア(SE)向けの業務支援ツール「KIWare」の開発を発表した。同社が蓄積してきたSEの知見を人工知能(AI)などの最新テクノロジで体系化したもの。社内での実証実験を済ませ、11月からグループ内での活用を順次開始する。


「KIWare」の各ツールの位置づけ

 KIWareは、同社の総合システム開発体系「SDAS」に含まれているツール群に、AIなどの最新テクノロジを活用した新たなツールを加えている。主としてプロジェクトリスクの予兆検知、設計書用語自動推敲、リアルタイムマネジメント、ソース診断、運用ログ分析などの各ツールがある。

 プロジェクトリスク予兆検知ツールは、プロジェクトに含まれるリスクを検知するとともに、そのリスクを回避するための施策を助言する。過去のプロジェクトのデータを基に、プロジェクトの進捗に影響を及ぼすリスクのある項目をモデル化し、そのモデルを新規プロジェクトに適用する。

 設計書用語自動推敲ツールは、推進中のプロジェクトに関連する既存文書から、そのプロジェクト特有の用語や表記ゆれの発生パターンをAIで学習・モデル化し、設計書作成時に入力された用語の誤用や表記のゆれをリアルタイムにチェックする。

 リアルタイムマネジメントツールは、SEが利用する定型化された開発環境から、プロジェクトに関連した設計情報、プログラム情報、テスト実施状況等を自動収集し、より詳細な情報を分かりやすく可視化する。


ソース診断ツール画面

 ソース診断ツールは、過去のプロジェクトのソースコードをディープラーニングでモデル化する。これにより、プログラムのソースコードのレビュー作業を実施する際、ソースコードの読みやすさや変更のしやすさを診断する。運用ログ分析ツールは、自動収集されたハードウェアやアプリケーション運用時のログ情報を、AIを用いて通常時の稼働状況の把握に利用する。通常時とは異なる状況が生じた際は警告を発する。

 富士通は、11月からKIWareを50のプロジェクトに社内適用し、2018年3月までに180件に拡大する予定。2019年4月から海外拠点でも展開していく。

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