AWS re:Invent

AWSが「Aurora」や「DynamoDB」の新機能、グラフデータベース「Neptune」発表

Stephanie Condon (ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部 2017年11月30日 10時44分

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 Amazon Web Services(AWS)は米国時間11月29日、ネバダ州ラスベガスで開催中の年次イベント「re:Invent」において、複数の新たなデータベース機能を発表した。これには「Amazon Aurora Multi-Master」や「Amazon Aurora Serverless」、「Amazon DynamoDB」における「Global Tables」と「On-Demand Backup」、フルマネージド型のグラフデータベース「Amazon Neptune」が含まれている。

 「Amazon Aurora」は、MySQLやPostgreSQLとの互換性を有するAWSのリレーショナルデータベースだ。同社の最高経営責任者(CEO)Andy Jassy氏によると、AuroraはAWSの歴史のなかで最も成長の速いサービスだという。

 今回プレビュー版として提供が開始されたAurora Multi-Masterは、ダウンタイムの低減で顧客を支援するはずだ。これは複数のデータセンターをまたがってスケールアウトし、複数のアベイラビリティゾーンをまたがる書き込みを可能にすることで、耐障害性を強化している。Jassy氏は、特定のアベイラビリティゾーンで顧客による書き込みが失敗したとしても、アプリケーションに実質的な影響が及ばないようになっていると述べている。

 また、Aurora Serverlessもプレビュー版の提供が開始されている。Aurora Serverlessは自動的にスケールできる、サーバレス型のAuroraだ。顧客はデータベースインスタンスのプロビジョニングを行わずともAuroraの持つ全機能を利用でき、利用した分だけ秒単位で支払えばよいようになっている。

 利用料金の算出は、コンピュートパワーとメモリに応じて決定される「Aurora Capacity Units」に基づいたものとなる。AWSはMySQLとの互換性を持たせたAurora Serverlessの提供を2018年前半に開始し、その後同年中にPostgreSQLとの互換性を持たせたものを提供する計画だ。

 また、AWSは同社のNoSQLデータベースサービスであるDynamoDBにおいて、Global Tablesの順次展開を開始している。Global Tablesにより顧客は、複数のリージョンをまたがるテーブルのレプリケーションを容易に実行できるようになる。DynamoDBでは既に、3つのアベイラビリティゾーンをまたがったテーブルのレプリケーションが可能になっている。このため顧客はGlobal Tablesを用いることで、わずか数回のクリックにより、2カ所以上のAWSリージョンをまたがるテーブルのレプリケーションが可能になる。この機能は現在、一部のリージョンで利用可能になっており、ユーザーがモバイルアプリを北米で使用するか、欧州で使用するかにかかわらず、同様の低レイテンシを実現したいというニーズを持つExpediaなどの顧客にメリットをもたらすはずだ。

 AWSはまた、DynamoDBのバックアップ機能であるOn-Demand Backupの順次展開も開始している。同機能により、1回クリックするだけでDynamoDBテーブルをオンデマンドでバックアップできるようになる。アプリケーションは、テーブルのバックアップ中にもオンライン状態を維持しておけるとともに、パフォーマンスを落とすこともないという。

 さらにAWSは、Neptuneの限定プレビューを開始したとも発表した。これはフルマネージド型のグラフデータベースサービスだ。Neptuneを利用することで顧客は、数十億件単位のリレーションシップを格納し、ミリ秒単位のレイテンシでクエリが可能になる。Neptuneは高可用性を実現するために、高速なフェイルオーバーとポイントインタイムリカバリ、Multi-AZ配置をサポートしている。これは顧客の「Amazon Virtual Private Cloud」内で稼働し、保存中のデータの暗号化も可能となっている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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