AWS re:Invent

音声に慣れた後はもう戻れない--AWS re:Invent基調講演 - 5/27

怒賀新也 (編集部)

2017-12-01 12:41

 Amazon Web Services(AWS)は米国時間11月28日から、ネバダ州ラスベガスで年次イベント「re:Invent 2017」を開催している。11月30日は、AWSの最高技術責任者(CTO)を務めるWerner Vogels氏が基調講演に立った。音声サービスによってオフィス環境を変革する「Alexa for Business」、ブラウザベースの開発環境「AWS Cloud 9」、開発者や企業などが公開しているサーバレスアプリケーションを簡単に見つけることができる「AWS Serverless Application Repository」などの新サービスを発表している。

AWSの最高技術責任者(CTO)を務めるWerner Vogels氏
AWSの最高技術責任者(CTO)を務めるWerner Vogels氏

 「音声があらゆる人にデジタルシステムを開放する」とVogel氏。高齢者などこれまで入力がボトルネックとなりデジタルを利用できなかった人も、音声によりそれを自由に使いこなせるようになるとする。

 フィリピンの国際稲研究所は、収入源を持たない貧しい人が稲作の仕事ができるよう働きかけていた。ここでの課題は、肥料をいかに適切なタイミングでまくようにできるかだったという。そこで、利用したのが音声インターフェースを用いたタイミングの指示だった。24の方言に対応し、ファジーなマシンラーニングにより、肥料の無駄を90%削減できたとする。

 GEは、Wi-Fiに対応した冷蔵庫などの電化製品をAmazonの音声サービス「Alexa」と連携できるようにしている。帰宅の前に暖房をつけるなどさまざまな使い方をしているうちに「古い世界に戻れなくなるだろう」とVogels氏は話した。

 大きな発表は絡まなかったがVogels氏は「セキュリティが何よりも大事」と繰り返し強調した。「5年前はhttps化のコストが話題になっていたが、いまやhttpsがデフォルト設定でなくてはならない」(Vogels氏)

 以下では基調講演の様子を写真で紹介する。

フィリピンの国際稲研究所は、収入源を持たない貧しい人が稲作の仕事ができるよう働きかけていた。ここでの課題は、肥料をいかに適切なタイミングでまくようにできるかだったという。そこで、利用したのが音声インターフェースを用いたタイミングの指示だった。

フィリピンの国際稲研究所は、収入源を持たない貧しい人が稲作の仕事ができるよう働きかけていた。ここでの課題は、肥料をいかに適切なタイミングでまくようにできるかだったという。そこで、利用したのが音声インターフェースを用いたタイミングの指示だった。

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. 運用管理

    データベース管理の課題を一挙に解決!効率化と柔軟性を両立する新しいアプローチとは

  2. セキュリティ

    セキュリティに対する意識や対策状況の違いが浮き彫り--日米豪における情報セキュリティの実態を調査

  3. セキュリティ

    セキュアな業務環境を実現する新標準「Chrome Enterprise Premium」活用ガイド

  4. セキュリティ

    マンガで解説!情シスが悩む「Microsoft 365/Copilot」の有効活用に役立つ支援策

  5. セキュリティ

    もはや安全ではないVPN--最新動向に見る「中小企業がランサムウェア被害に遭いやすい」理由

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]