商船三井は、運航船から報告される事故やトラブルのデータを集計し、運行状況の可視化を進めてきた。12月からは新たな取り組みとして、運航状況や船員情報、検船活動などから集めた複数のデータを分析して相関関係や因果関係を明らかにすることで、より効果的な事故防止策を策定したり、その効果を検証したりしていく。
データ分析には統計解析ソフト「IBM SPSS Modeler」を活用する。乗組員からのニアミス報告といった一部の非構造化データに対しては、テキストマイニングを使った分析手法を取り入れる。システム子会社の商船三井システムズが運用を支援する。
2017年7月から3か月間のトライアルを実施し、既に幾つかの分析モデルを構築した。例えば、発生した運航停止トラブルと乗船経験年数など乗組員に関する情報の因果関係の検証が可能になったとしている。

データ分析のイメージ図(出典:商船三井)