あいおいニッセイ同和損害保険、大日本印刷、インテリジェントウェイブの3社は、損害保険の損害認定業務に人工知能(AI)を活用する共同研究を始めている。損害保険会社が個別に保有する事故情報や損害情報などを内容や特性に応じて整理・分析し、AIを用いて損害認定業務を支援するナレッジモデルを構築する。共同研究は11月7日に開始した。
損害保険業務では、保険金の請求受付から保険金支払いまでの流れの中で、契約情報、事故情報、損害情報、調査情報など多岐にわたる情報に基づき、損害認定・保険金の支払いを行っている。人による判断に基づいていた従来の損害認定に対し、AIによる調査分析を加えることで、損害認定業務の高度化と効率化の効果を検証する。
約3カ月間の初期調査では、対象案件を絞ってナレッジモデルの構築に向けて有用な項目を抽出する。その項目に応じてデジタル化手法を検討した上で、実運用に向けた検証を実施するとしている。その後、AIを用いた具体的な損害認定業務支援についてシステム化を検討する。
共同研究のイメージ図(出典:あいおいニッセイ同和損害保険)