NTTコムウェアは、データベース専用機「Oracle Exadata Database Machine」とアプリケーション実行基盤「Oracle Exalogic Elastic Cloud」を導入。通信事業者向けサービスのシステム基盤として活用している。また、システムの開発・検証用にパブリッククラウド「Oracle Cloud Platform」も採用した。
通信事業者向けサービスは、利用者や代理店、他事業者といったさまざまな経路からの注文を一手に受け付け、一括で手配する基幹業務。これを支えるシステム基盤をExadataとExalogicで更改した。
業務量増加に伴ってシステムの性能向上が求められていたほか、ハードウェア老朽化による保守性と拡張性の低下などが問題となっていた。総所得コスト(TCO)を抑えられる点も評価された。
選定に当たっては、仮想化を前提としたIAサーバとの適用性評価を実施。性能、信頼性、運用、コストの面で高く評価した。開発・検証用にOracle Cloud Platformを活用することで、開発期間の短縮とコストの削減を見込んでいる。
NTTコムウェアによると、システム更改の結果、オンライン処理/バッチ処理の性能がそれぞれ平均して15倍/75倍に向上した。データベースの移行時間は約92%削減した。システム更改からおよそ1年間でサービス停止につながる障害は発生していない。監視やサポートにおいても安定動作しているという。コスト面ではサーバの台数を約83%削減し、維持コストも圧縮された。