編集部からのお知らせ
ZDNet Japanが新しくなりました!
New! 懸念高まる産業機器のセキュリティ
日本株展望

新たな“ブラックスワン”?--中東の混乱とチャイナリスクを警戒 - (page 2)

ZDNet Japan Staff

2017-12-08 11:00

ハイテク(IT)株価の変調とチャイナリスクの再燃を警戒

 これら地政学リスクの高まりとほぼ同時に警戒されたのが、ハイテク関連株価の調整とチャイナリスクの再燃である。米系証券会社が先週、韓国サムスン電子に関する調査リポートで半導体需要の先行きに懸念を示したのをきっかけに、米フィラデルフィア半導体指数が下落。先週まで史上最高値を更新していたNASDAQ総合指数、NASDAQ 100指数、S&P 500 IT指数などが反落した。

 この動きは国内市場にも波及し、東京エレクトロンなどの半導体関連株や東証33業種の電気機器指数(テック株全般)を下落に追い込んだ。

 一方、中国では上海総合指数が下落を続け、6日には節目とされていた3300ポイントを割り込んだ。過熱する不動産市況を警戒して中国人民銀行(中央銀行)が金融規制の強化を発表したことで、市場は「痛みを伴う構造改革」を意識。中国景気の減速懸念が拡大した。そのため投資家のリスク回避姿勢が強まり、香港のハンセン指数も急落を余儀なくされた。

 このチャイナリスクの再燃が東京市場に波及し、中国における需要拡大を期待して株価が堅調であった機械、ファクトリーオートメーション(FA)、建機など「中国関連株」と呼ばれる銘柄群も売られた。株式市場でも「悪いことは重なる」といわれ、高値圏で推移していた世界株や日本株の利益確定を先行させる口実を短期筋を中心とする外国人投資家に与えることになる。

 ただ、世界市場に影響が大きい米国株式市場のセクター物色を見ると、好調を続けていたIT情報技術関連が反落した一方、銀行や生活必需品関連は相対的に堅調となっている。そのため、セクターローテーション(業種物色の循環)を伴う「リターンリバーサル(逆張り的な投資手法)」を軸とする一時的調整とも考えられ、ファンダメンタルズ(経済と業績の拡大)が形成するトレンドとしての「強気相場」が崩れたとは判断できない。

図表2:米国株式市場のセクター別株価推移(2017年初=100)

図表2:米国株式市場のセクター別株価推移
出所:Bloombergのデータから楽天証券経済研究所が作成(2017年12月6日)

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

Special PR

特集

CIO

セキュリティ

スペシャル

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]