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日本株展望

株高を支える「ほどよい湯かげん」いつまで続く?

ZDNet Japan Staff

2017-12-12 10:32

今日のポイント

  1. 世界景気は「温かい」が「熱く」はない
  2. 原油価格は「ほどよく上昇」してきている。まだ「上がり過ぎ」ではない
  3. ガソリンや食品が値上がり、インフレじわり

 これら3点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

世界景気は「温かい」が「熱く」はない

 世界的な株高が続く中、日経平均の上昇が続いている。窪田氏は、2018年の半ばまで上昇トレンドが続くと考えている。

 今の世界的な株高を一言で表すと「適温相場」と考えている。

 世界景気は、世界の株高を支えるに十分なほど「温かい」が、世界的に金利が大きく上昇して株安を招くほど「熱く」はないということである。13日に米国の中央銀行である連邦準備制度理事会(FRB)が0.25%の追加利上げを実施することがほぼ確実だが、それでも米国の金利水準は歴史的に見て低い水準である。日本も欧州も低金利が継続している。

原油価格は「ほどよく上昇」--まだ「上がり過ぎ」ではない

 今の世界株高を支える、もう一つの「適温」がある。それは原油などの資源価格だ。現在の原油価格は、世界景気に悪影響を及ぼすほど「高く」はなく、世界景気にショックを与えるほど「安く」もなく、「適温」と言える。

 窪田氏は、世界的な好景気は資源安メリットに支えられていると考えている。

 2014~2015年に急落した原油価格は今、緩やかに反発しつつある。2016年1~3月は、原油が急落したショックで世界景気が悪化。資源国(ブラジルやロシア)の景気だけでなく、資源の輸入国(米国や中国、日本)にも資源安ショックが広がった。米国では、シェールオイル・ガス業者に破たんが広がり、米景気全体に悪影響を及ぼした。中国では石炭産業や鉄鋼産業が悪影響を受けた。

 日本は、長い目で見れば、資源安の恩恵を受ける国だが、2016年1~3月には、原油急落のダメージが広がった。資源権益の減損(大手総合商社)、資源の高値在庫の評価損(石油精製や鉄鋼、化学)などによって業績が悪化した。

 2016年後半以降、原油が反発していることは、世界経済にとっても世界の株式市場にとってもプラスに働いている。日本の企業業績も原油価格の反発により改善している。原油価格が上昇しすぎると、コストアップによるマイナスが日本経済に及ぶが、原油価格が高過ぎず、安過ぎない今は、日本の景気・企業業績に好影響を与えている。

 世界全体を見渡しても同じことが言える。資源産業が息を吹き返しつつある。とは言っても、原油価格は4~5年前と比べて大幅に低い水準にあり、資源安メリットが世界的な消費拡大に寄与している状況だ。

WTI原油先物(期近)の動き:2014年1月2日~2017年12月8日

WTI原油先物(期近)の動き:2014年1月2日~2017年12月8日
出所:シェールオイル生産コストは楽天証券経済研究所の推定

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