データ・テック、クラウドサービスの提供基盤に「IBM Cloud」を採用

NO BUDGET

2017-12-12 16:39

 データ・テックは、自動車の運転状況に関する情報提供サービス基盤に「IBM Cloud」を採用した。日本IBMが12月11日に発表した。

 この情報提供サービスは、データ・テックのドライブレコーダー「セイフティレコーダ」のクラウド版サービス。自動車の実際の運転状況をドライブレコーダーで客観的に記録し、収集データの解析結果から安全な運転を行うための情報を提供する。

 「セイフティレコーダ」は1998年に提供開始され、2017年11月現在で累計11万台を数える。主に運送事業者、宅配事業者などが利用している。

 最新のクラウド版では、運転状況はモバイルネットワークで自動的にクラウドに定期的に送信される。このため、ユーザーが運転情報を手動でPCに取り込む必要がなく、運転状況を動態管理機能で一括管理することが可能。また、車載機SR Connectの障害情報の通知や機器のソフトウェア更新などもクラウド経由で行われるため、メンテナンスの効率が大幅に向上した。

 データ・テックでは、IBM Cloudベア・メタル・サーバ(物理サーバ)をデータベース処理に利用し、その他のフロントエンドのアプリケーションなどは仮想サーバを構築して運用している。IBM Cloudベア・メタル・サーバを選択した理由として、常時データ送信があり、ある時間帯にウェブ解析システムへのアクセスが集中する環境にもフルコントロールで対応できることを挙げている。また、パブリッククラウドを選定したのは、求められるパフォーマンスを発揮できる最適な機器構成が可能なことや、実際の想定費用が明確で事業計画が立てやすいことを重視した結果だという。

 同社では、今回構築した基盤をビッグデータ分析に活用していく予定。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]