神戸大学が全学のネットワーク基盤をHewlett Packard Enterprise(HPE) Arubaのコアスイッチ製品「Aruba 8400」で再構築し、地理的に分散したネットワークを集中管理・制御できるようにした。同製品の採用は世界初で、2018年2月の稼動を予定している。
同大学は、学生総数が1万6000人を超え、教職員と附属学校の児童や生徒を含めると2万人規模のユーザーがいる。セキュリティ上の要請もあり、教育研究用にプライベートネットワーク化を検討していたが、ネットワーク機器のリプレイスのタイミングを迎えて、今回の導入に至ったという。
神戸大学に設置された「Aruba 8400」
従来の学内ネットワークは、学内でばらばらに設置されている多数のブロードバンドルータなどで構成されていた。新ネットワーク基盤では、これらのネットワークを可視化し、集中管理することが求められていた。また、障害発生時にも自動復旧できる機能も必要としていた。
Aruba 8400は、4000個のVLANと同数のIPアドレスを保有でき、多様な制御が可能でスクリプトによる障害時自動復旧機能を持つ。VSF(バーチャルスイッチングフレームワーク)により同一筐体で完全冗長化できる機能や、「ネットワーク・アナリティクス・エンジン(NAE)」を用いた運用管理機能も採用の決め手となった。
またエッジスイッチ、ネットワークアクセス制御ソリューションもAruba製品「Aruba ClearPass」を活用する。これにより、有線LANと無線LANのアクセス制御を融合して運用管理面の向上を図る。同製品と、既に導入済の無線LANアクセスポイント、無線LANコントローラ、ネットワーク可視化ソリューションを組み合わせ、キャンパス全域をカバーするネットワーク環境を構築している。