NTTデータ グローバルソリューションズ(NTTデータGSL)は、SaaS版「IBM App Connect Professional」を導入した。SAPシステムと他のオンプレミスやクラウド環境のシステム接続を簡素化し、顧客のデジタル変革を支援する。
NTTデータGSLは、SAPシステムのコンサルティングや導入、保守運用が主力事業としている。企業でSAPシステムを活用する際、単体で活用する例は少なく、オンプレミスで稼働するアプリケーション、クラウドサービス(SaaS)、海外拠点ごとのシステムなど、さまざまな接続先が存在する。そこで同社では、システム連携の支援を強化する方針から「Smart Connection」というテーマを掲げて、オンプレミスで活用するツールを提供してきた。
しかし、グローバル対応、SaaS対応、SAP製品との親和性確保といった観点からより最適なソリューションの採用を検討し、Smart Connectionを支援する新しいEAIソリョーションとしてIBM App Connect Professionalの採用を決定した。
App Connectは、ハイブリッドクラウド環境間のデータ、アプリケーション、APIの統合を支援するソリューション。SAP、Salesforce、Concurをはじめとする数多くのシステムやアプリケーションを網羅したコネクタライブラリが用意され、100種類以上の接続パターンをテンプレートとして備えている。コーディングをせずに簡単な操作で連携システムを構築することができる。また、オンプレミス型だけでなくSaaS型として提供でき、小規模の利用であっても従量課金制によって低価格で活用することが可能になる。
NTTデータGSLでは、App Connectのコネクタやテンプレートを顧客にSaaSで提供することで、SAP製品と他のオンプレミスやクラウド環境のシステム連携に必要な構築期間を短縮し、コスト負担を軽減する。App Connectを活用するサービスを通じて、SAP製品を利用するシステムのクラウド移行や新しいシステムの構築を支援していくとしている。