第1回では、「そもそもSNSとは何か」「なぜ今企業はSNSマーケティングを行うべきなのか」について紹介しました。今回は、企業がSNSマーケティングを始める前に知っておきたい「ルール」や「マナー」、そして「炎上リスク」について学びましょう。
SNSは公共の場
SNSは誰でも自由に利用できる、いわば「公園」のような場所といえるでしょう。自由に使えるからといって、公園では何をやっても許されるわけではありません。勝手にお店を開いてモノを売りつけたり、犬を放し飼いにしたり、深夜に打ち上げ花火を上げたり……。他の人の迷惑になる行為は、明示的または暗黙的に禁じられています。
SNSにも、「ルール」(明文化されているもの)や「マナー」(明文化されていないもの、作法的なもの)が存在しています。具体的にどのようなものがあるか見ていきましょう。
SNSのルール
SNSごとに守るべきルール(利用規約)が運営企業から発表されています。例えば、Facebookの場合、以下のような行為はルール違反となります。
(1)1つの架空の個人アカウントを作ってID/パスワードを複数人で共有
図2-1:1つのアカウントを複数で共有
(2)Facebookページのファンになることが応募条件のプレゼントキャンペーン
FBのファン募集キャンペーン(NG例)
ちなみに、TwitterやInstagramの場合は、アカウントのフォローを応募条件としたプレゼントキャンペーンを行うことは問題ありません(ルール違反ではありません)。
図2-3:TWのフォロー&リツイートキャンペーン(OK例)
ルールを破るとペナルティ対象になりますので、注意しましょう。とはいえ、利用規約の全てを熟読するのは大変なので、当該SNSの利用規約で必要な箇所を都度参照することをお勧めします。
- Facebookの利用規約:https://www.facebook.com/policies
- Twitterの利用規約:https://twitter.com/tos