今日のポイント
- 宅配便は成長産業?
- 宅配便トップのヤマトHDの業績は悪化
- 過当競争に苦しんできたトラック輸送業に料金引き上げ機運
- 建設・土木産業とトラック輸送業の共通点
- 国際物流の成長性にも注目
- 意外な最高益更新企業
これら6点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。
宅配便は成長産業?
佐川急便の持ち株会社であるSGホールディングス(9143)が12月13日、東証一部に新規上場した。これで国内の宅配便大手(またはその持ち株会社)は全て上場企業となった。
宅配便(トラック輸送)取り扱いシェア:2016年度

出所:国土交通省
2016年度の宅配便取り扱い総数(トラック輸送・航空輸送を含む)は、前年度比7.3%増の40億1861万個だった。Eコマース(無店舗販売)の増加により、宅配便は取り扱い個数で見ると成長産業である。
宅配便取り扱い個数の推移:1992~2016年度

出所:国土交通省